自分で商品リサーチをする方必見！！　1688サイト上の店舗表示マークの違いについて

　いつもお世話になっております。広州パスポートの呉と申します。

　皆さんの中にもアリババの中国国内向けサイトである1688を見て業者や商品探しをされている方もいらっしゃるかと思いますが、1688のプラットフォームで商品を探す際、店舗名の横に下記のような三つのマークが表示されていることにお気付きでしょうか？「これらのマークは一体どういう意味なの？」と店舗を選択する際に疑問に思っている方もいらっしゃると思いますので、今回は1688の店舗評価マークについてレポートさせていただきます。

❶まずはこのオレンジのマーク「诚信通」についてご説明させていただきます。

「诚信通」はアリババの基本会員であることを示すマークです。诚信通サービスに登録するには、アリババの企業アカウントの作成、また会社を正常に経営していることが証明でき、有効期限が記載された営業許可証の提出が必要です。上記の条件を満たした上で、さらに最低6,688元の会員年間手数料を支払う必要があります。

❷次は赤いマークの「実力商家」についてご説明いたします。

「実力商家」に登録できる前提条件は、「诚信通」会員の中でも、上位ランクの会員のみとなっています。年間手数料は最低36,800元かかり、また保障金として別途16,000元を預け入れる必要があります。「実力商家」になれば、権威的な機関である「SGS」「TUV」「Intertek」の認定が受けられます。

「実力商家」はさらに「实力供应商」「品牌旗舰店」「品牌专营店」「实力工厂」の四種類に分類されます。

「实力供应商」：在庫品を常に持ちながら、安定した運営能力に優れた会社で、販売する商品や売れ筋商品、価格競争力のある商品の取り扱い数量やバイヤーに対する返答率などの厳格な基準をクリアした会社になります。

「品牌旗舰店」：自社でブランドを有する、あるいは権利者が独占的なライセンスを有する会社になります。

「品牌专营店」：他社ブランドの使用許諾ライセンスを有する会社です。同時に自社ブランドの商品を販売することもできます。

「实力工厂」：一定の生産・加工能力を有する会社です。資格要件は登記資本金≥50万元、工場の敷地面積≥300㎡になります。

❸最後に紫色のマーク「超级工厂」についてご説明いたします。

「超级工厂」になる場合も、「诚信通」会員であることが前提条件になります。生産・加工業者としての資質、1688での取引による評価などに対しても、より厳しい要求が課せられます。年間手数料として最低106,800元、さらに保障金16,000元の預け入れも必要となります。また自社工場の敷地面積≥2,000㎡という条件もあります。

　上述したように、求められる会社の規模と年間手数料の金額から判断しますと、ランキング的には「超级工厂」「実力商家」「诚信通」の順で優良であると言えます。

　このランクの違いを分かりやすくピラミッドで可視化できるようになっています。

　もちろん、「超级工厂」が「実力商家」より、あるいは「実力商家」が「诚信通」より絶対に優れていると言い切れるわけではありません。メーカーを選択する時、それ以外にも、商品（サンプル）の品質、対応のスピードや接客レベルといった面も含め、できるだけ多角的に考慮された方がいいと思います。特に、小規模の会社に比べ、大手企業は最低ロットに対する要求が厳しいです。発注数量はサービス品質にも関わってきますので、小口のオーダーでしたら、大手企業に敢えてこだわる必要はないと思います。

　以上、ご拝読いただき有難うございました。

　今回の私のレポートを是非ご參考いただければ幸いです。