端午節を祝う中国伝統行事「ペーロン」

皆様、いつもお世話になります。

広州パスポートの王霞と申します。

6月22日から24日までの三日間は中国では端午節のため3連休でした。

最近中国で全国的に注目されている行事と言えば、端午節にあわせて各地で開催されるペーロン(ドラゴンボートレース)かもしれません。コロナ禍のため、今年は3年ぶりの開催となりました。この3年間の思いをペーロンにぶつけるために入念な準備が行われてきたこともあり、多くの国民が今年の開催に期待を寄せていました。

ということで本日は、今年広州で開催されたペーロンの模様についてご紹介させていただきます。

2023年の端午節にちなんだ行事は、6/17~6/24の間に広州市内の各区ごとに、大規模なものから小規模のものまで様々な形で開催されました。

元々は中国戦国時代の英雄である屈原を供養する祝日ですが、天候が順調で、五穀が豊穣であるよう祈念する日でもあります。この日にお嫁さんが実家に里帰りしたり、家族や同郷の知人同士で催し物を開いて祝ったりしますが、その中でも一番重要な行事がペーロンになります。

 広東省エリアのペーロンの試合はほとんど村単位で競われます。1村ごとに1チームがレースに参加します。

 参加者の70%は必ず当該村の男性、しかも体力や水耐性、財力がなくてはなりません。(ペーロンの道具は数十万元もかかり、すべて自己負担です。)

 参加者は我が村の栄誉のために戦っているといっても過言ではなく、勝ったチームは必然的にその村の強さの象徴とみなされます。

ペーロンと同時に「龙舟招景」や「龙舟趁景」も行われます。この行事は実際に村の中で催された場合、村に所属する特定の人や村に招かれた人しか参加できません。「龙舟饭」を食べたり、指定席に座って観戦しますが、川岸の一番眺めの良い場所は外部の人は座れません。但し、政府が主催するペーロンの場合は、村以外の人も自由に見ることができますのでご安心ください。

こちらの写真は村が主催するペーロンになります。

こちらは政府が主催するペーロンの写真になります。

こちらは「龙舟招景」のワンシーンになります。

行事の最中は爆竹が鳴ったり、太鼓を叩いたり、みんなで踊ったりして、参加者全員がとても情熱的な盛り上がりを見せます。

もし来年にでも、この時期に中国にいらっしゃる機会がありましたら、とても面白い賑やかな行事ですので、ぜひ一度、観覧してみてください。

以上、ご拝読いただき、ありがとうございました。

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